岩槻盛り上げ隊
出店者コメント
岩槻城および岩槻を盛り上げたい有志が集まり『岩槻城盛り上げ隊』として立ち上がりました。
関東屈指の大城郭で名城であった岩槻城を、そして我等が岩槻の街を全国にPRしていきます。
また、此度は群馬との繋がりにより、現地とのお話から、新たに里見城,鷹留城が御城印に参戦致します。
出品情報
各城紹介
岩付城
岩付城は、埼玉県さいたま市岩槻区本丸を中心に、御土居によって城下町も城域に包み込む、広大な総構えの城です。
城の北東南の三方向を川や沼によって守られており、西も河川の湿地帯内の畷と呼ばれた細い道のみ。
武蔵野の『平地の』水城、という様に思われがちですが、実際には台地上に築かれています。
台地上も平坦では無く、台地上に沼があったり、谷が入っていたりと複雑な地形でした。
台地による段差の下を川沼や湿地で囲われているという、非常に攻めづらく守り易い平山城だったようです。
なお、岩付城の『付』の字は時代によって変化しており、特に江戸期に付・附・月・築・槻と様々な字が混在、最終的に現在の『岩槻』となっていますが、戦国期は『岩付』だったとされます。
原氏館
原氏館は、かつて埼玉県さいたま市岩槻区釣上新田に存在していた原氏の館です。
この原氏は甲斐武田氏の『武田二十四将の一人』に数えられた、原美濃守虎胤公の御子孫との事でした。
御由緒に加え、立派な水堀と土塁に囲まれていたその館は、平成中期までは『館跡』ではなく『現役の館』として存在していましたが、非常に残念ながら地域開発によって住宅地へと変えられてしまいました。
現在、同岩槻区内の駅近くのお米屋さん『角田商店様』の独力にて、館にあった『御門』を下の石畳と共に移築され保存して下さられています。
この事を広く知っていただき、かつ後世にも残していく為に、現在『原氏館』の御城印を展開しております。
鷹留城
鷹留城は、群馬県高崎市下室田町にある室田長野氏の山城です。
この城は、長野氏の箕輪城の有力な支城としての存在が大きく、戦国期は上野国を狙う甲斐武田氏と、当地を守る長野氏との戦いにおいて、箕輪城同様かなりの激戦が繰り広げられた城とされます。
戦国期の城としての遺構が非常に良く残されており、幾度もの激戦にてかなり本格的に作り込まれていったのが実感出来るかと思われます。
上記の箕輪城との構造的な類似も見られるなど、長野氏の城郭を知る上でも重要な城になります。
里見城
里見城は、群馬県高崎市下里見町にある里見氏の城です。
諸説はある様ですが、戦国期に安房から房総半島へ展開していく里見氏の発祥の地とされます。
同じ戦国期、上野国のこちらの城を領していた里見氏側は、箕輪城の長野氏の配下として、甲斐武田氏との激戦に突入。
それによる落城後は廃城となり、城跡には遺構が残ります。
里見氏の発祥の地という事で、里見八犬伝の発祥の地でもありますので、御城印のデザインにも取り入れさせていただいています。